「SEの運用保守業務はつまらない」というのを耳したことはありませんか?
SEの運用保守はつまらないと言われてしまう原因と対策について、未経験の方でも分かるよう簡単に説明してみます。
SEの運用保守はつまらないって本当?
よくIT企業では「運用保守」とひとくくりに言ってしまうことが多いですが、厳密に言うと、「運用」と「保守」ではやることが異なります。
- 運用
⇒システムを動かして常時監視し、安定的に稼働するようチェックすること - 保守
⇒トラブルや障害に対して復旧、調整、修理することで、時にはイレギュラーな対応も必要になる
かなり大手の企業ですと、運用業務と保守業務が別れて作業することもありますが、基本的には運用保守業務として対応するのが一般的です。
では、この運用保守業務がどうしてつまらないと言われてしまうのでしょうか?
トラブルシューティング作業と聞けば、やりがいのある仕事のようにも感じますよね。
SEの運用保守がつまらないと言われる3つの理由
SEの運用保守が「つまらない」と言われてしまうのには、3つの原因があります。
達成感がない
プログラマーのように、何かシステムを開発して商品ができあがる。といったゴールや目標みたいなものが運用保守業務にはありません。
完成したシステムを顧客にトラブルなく利用してもらうには、欠かせない業務とはいえ、システムが稼働し続ける限り終わりのない業務ですので、達成感という目でみたら、物足りなさを感じるかもしれません。
単純作業の繰り返し
まさに先程も言ったように、安定稼働させるために基本的には日々同じ作業を繰り返すことになります。
たまにトラブルや障害が起こることもあるため、そういった際にはイレギュラーな対応が必要になりますが、システムによってはほぼトラブルが起こらない物もあります。
慣れてしまえば楽な作業になるかもしれませんが、刺激を求めるのであれば暇をもて余してしまうかもしれませんね。
24時間体制、休日夜間対応
運用保守業務の最も過酷なポイントは、システムがちゃんと稼働しているか監視するために24時間体制ということです。
もちろん夜勤がいいと言われる人もいるかもしれませんが、トラブルが起こってしまうと休日でも出勤し、対応しなければならないケースもあります。
この夜間対応も、トラブルや障害が起こらなければ基本的には単純作業の繰り返しです。
夜中までそれを強いられるとなると、つまらないと感じる人も出てくるかもしれません。
SEの運用保守がつまらないと感じたら転職がおすすめ
もちろん運用保守業務が向いている人もいます。
しかし運用保守を長くやりすぎると、もともとプログラマーとして活躍していたSEさんでも、業務上あまり使用しないため、プログラミングができなくなってしまう可能性もあります。
システムが稼働し続ける限り必要なポジションではありますので、将来的に仕事がなくなることも考えにくいですが、「つまらない」と思い、やりがいを感じない場合は、転職することもおすすめです。
別のIT企業へ転職
別の企業へ転職しようと考えても、運用保守の経験があるとなれば、転職もしやすいでしょう。
また、元々はプログラマーとしても仕事をしていたとなれば尚更です。
ただし、運用保守をしていた経験をアピールすることで、新しい転職先でもその経験を生かしてまた運用保守業務をやらされる可能性は高いです。
一般企業に転職する際は、仕事内容をよくチェックしてからにしましょう
フリーランスへ転身
「自分がやりたいように、やりがいを感じながら、目標をもって仕事がしたい」という意味ではフリーランスが最も条件を満たしていると思います。
フリーランスになってからも運用保守で培ったスキルは役に立つと思います。
フリーランスは軌道にのるまでは確かに大変な部分もありましたが、やりがいという面ではダントツだと思いますよ。
運用保守業務について「つまらない」「長くできない」「ワクワクしない」と感じたら、フリーランスで仕事をしてみるのもおすすめです。