今回はPythonの細かいコマンドの内容について見ていきます。
Pythonの終了処理をするコードには、「exit」と「return」があります。
今回は、Pythonの「exit」と「return」の使い方と違いについて解説します。
Pythonについては以下に簡単に説明しています。
pythonのプログラム終了コードexitの使い方
Pythonで「exit」というのは「プログラム終了するとき」に使います。
このexitには3つの種類があります。
exit関数
exit関数はインタラクティブシェルを終了させるための関数です。
Python にはインタラクティブシェルを用いる方法と、ファイルにプログラムを記述してから実行する方法があります。
インタラクティブとは、対話的にという意味で、インタラクティブシェルとは命令を1行から数行のコマンドで入力し、Enterキーで実行する度に結果が表示されるものです。
ファイルに記述する方法に比べると、保存ができなかったりするので、長文のプログラムを実行するには不向きですが、学習やテストには使い勝手がいいです。
「Python」というコマンドを打つことで、インタラクティブシェルを起動するとができ、「exit()」で終了することができます。
sys.exit関数
sys.exit関数は、実行しているプログラムの中でメインプロセスを終了させるための関数です。
一般的にプログラムの強制終了に最も適したコードです。
特に理由のない限り、プログラムの強制終了にはsys.exit関数を使用することが多いです。
以下のようにsysをインポートして使用します。
import sys sys.exit([arg])
os._exit()関数
os._exit関数は、fork関数によって作られた新しいプロセスを終了させるための関数です。
この関数を使うことでバッファをフラッシュしたりせずに強制終了します。
しかし、os._exit関数はややこしいため、ハイレベルなプログラミングをするまではあまり使用する機会はないと思います。
pythonのプログラム終了コードreturnの使い方
Pythonのプログラム内で処理を終了する時には「return」を使います。
プログラムを終了する、という目的からみると、「exit」も「return」も一見変わらない動きをしますが、エラーが起こって処理を終了させなければいけない時にはどちらを使えばいいのか迷いますよね。
そこで、「exit」と「return」の違いについて簡単に説明します。
- exit … 即座に終了
- return … 呼び出し元関数に返り値を返し、呼び出し元関数内で終了を処理
プログラミングでは、決まった回数や条件を満たしている間は同じ処理を繰り返し行う処理をループと呼びます。
そのようなループを関数で記述して、条件を満たしたら、値を返して抜ける場合には「return」が使われます。
ちなみにPythonのループを中断して終了する場合は、break 文を実行すると可能になります。
同じくプログラムを終了するコマンドでも、根本的な意味合いが違いますね。
ややこしそうに見えますが、根本的な意味を理解すれば、そんなに難しいことはありません。
以上が、Pythonの終了コードでした。