Python(パイソン)は、今とても注目されているプログラミング言語です。
その理由と、Pythonでは、一体何ができるか?何が作れるか?という疑問に猿でもわかるほど簡単にまとめてみました。
pythonって何?
Python(パイソン)は、比較的簡素なコードで構成することができるため、初心者でも習得しやすいことが特徴の1つです。
とても幅広い分野で使用されている言語ですが、最近ではAI(人工知能)の開発にPythonが利用されていることでも知名度が高まっています。
GitHubという開発者が集う大規模コミュニティで、人気のプログラミング言語について調査した「オクトバース(The State of the Octoverse)」と呼ばれるレポートによると、2020年はPythonは世界でも2位とかなり人気が高いです。
引用:オクトバース(The State of the Octoverse)
人工知能の開発ではJAVAやC言語なども使用されますが、これらに比べるとPythonは初心者でも習得しやすいんです!
Pythonは、最先端のAIの開発から、Webアプリケーションの開発など様々な分野で活躍しているため、今最も注目されているプログラミング言語と言っても過言ではありません。
pythonで何ができるか?
先ほども言いましたが、AI(人工知能)の開発にもPythonは利用されていますが、それだけではありません。
具体的にPythonでできることを見ていきましょう。
- 人工知能の開発
- Web上の画像データやテキストデータの収集、分析
- WEBサイトやWEBアプリケーション制作
- ゲーム開発
- デスクトップアプリ制作
- ブロックチェーン技術の開発
などなど、本当に多岐に渡る分野で活躍できるプログラミング言語なんです。
こう言われても分かりませんよね。
もう少し噛み砕いて「どんなことができるのか?」見ていきましょう。
できることの内容を少し細かく見ていきましょう。
人工知能の開発
Pythonは機械学習の開発に使えるライブラリがたくさん揃っているので、人工知能の開発にすごく役立ちます。
Pythonでは、複数の関数をまとめたものをモジュールと呼び、さらに複数のモジュールをまとめたものをパッケージと呼びます。ライブラリとはこのパッケージを複数集めたもののことを言います。
要はライブラリとは、ある目的のために機能をまとめたパッケージの総称のことで、この種類がPythonにはとても豊富にあり、人工知能の開発に採用されています。
Web上の画像データやテキストデータの収集、分析
Pythonはデータ分析を得意とするプログラミング言語です。
そのため、Webサイトにある膨大な量の中から自動的にデータを解析したりすることも可能ですし、Excelデータの集計やグラフ化などの作業を自動化することもできます。
作業をスピーディーに効率よくこなせるため、企業システムにも多く採用されています。
WEBサイトやWEBアプリケーション制作
PythonではWebサイトやWebアプリケーションの開発も可能です。
身近なもので言うと、「YOUTUBE」や「Instagram」「Dropbox」などもPythonで開発されています!
一般的には、HTML/CSS、Javascriptなど他言語を組み合わせて使用し、ただのホームページだけではなく、SNSや掲示板、業務システムなど幅広い分野で活躍できます。
ゲーム開発
ゲーム開発は一般的にはC++やC#などの言語が使用されますが、Pythonでもゲーム開発は可能です。
C++などに比べると、同時処理能力が若干遅くなるとも言われていますが、実装することは可能で、実際にPythonで開発されたゲームも存在しています。
Python製のゲーム集がありますので、気になる方は覗いてみてください。
デスクトップアプリ制作
デスクトップアプリとは、パソコン利用者向けに開発されたアプリのことです。
パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットでも利用できるアプリのことを「Windowsアプリ」と言います。
Pythonには、Windows/macOS/Linuxのデスクトップアプリを作成するライブラリが標準で備わっているだけでなく、その他にもいろいろな種類のライブラリが存在します。
開発に使えるライブラリが標準で備わっているため、手軽に扱えるのも特徴の1つです。
ブロックチェーン技術の開発
ブロックチェーンとは、あまり聞きなれない単語かもしれまんせんが、仮想通貨「ビットコイン」の基幹技術として発明された概念なんです。
簡単に説明すると、ネットワーク内で発生した取引の記録を「ブロック」と呼び、取引が増えると生成されたブロックが時系列に沿ってつながっていきますよね。
このブロックが連なるように保存された状態を「ブロックチェーン」と呼びます。
ブロックチェーンは、最新の技術と言えますが、これもPythonが得意とする分野でもあります。
pythonでできないこと
非常に汎用性が高く、いろいろな分野で活躍できるPythonですが、実は高速処理に関しては苦手なことの1つでもあります。
高速処理はコンパイル言語である、C系の言語が得意とする分野です。
そこと比較すると、やはり処理速度は劣ってしまいます。
例えば、処理速度が求められるデスクトップアプリの開発やゲーム開発などは、決して得意な分野ではありません。
Pythonでできなくはないけれど、他の言語のほうが特徴的に向いていると言えます。
このように、Pythonは基本的に何でもできますが、特徴的に向いていない作業もあります。
pythonで何が作れるか?
Pythonでできることの事例でも少し紹介しましたが、具体的に何が作れるのか例を挙げてみたいと思います。
自動応答
Pythonでは、自動応答の機能を開発することができます。
みなさん1度は使ったことがあるであろうLINEアプリを例に挙げてみます。
- LINEで今日の天気を決まった時間に通知してほしい
- Webサイト上に自分の気になっている記事の新着通知をLINEで欲しい
- 株が狙っている価格になったらLINEでチャート画像と一緒にメッセージが欲しい
こんなことが、PythonとLINEを組み合わせることで可能になるんです。
身近なLINEでこんなことも可能になるなんてビックリですね!
Excelの効率化
Excelを使用したことがある人であれば、きっと便利なツールであることはご存知だと思います。
しかし、この超便利なExcelも関数を入れたり、データが膨大になると作業効率が落ちますが、Pythonを使えば大変なExcelでも作業も効率よく進めることが可能になります。
例えば、
- WebサイトからCSVデータをダウンロードし、それをExcelにデータ化する
- 大量のデータから最大値や平均、集計を出したり、その結果をグラフにする
- 抽出したデータから数字の予測分析などをし、レポートを作成する
このようなことが、Pythonを使用することで約1秒で可能になります。
売買の自動化
売買を自動化させるのは、株を取り扱っている人であれば1度は考えたことがあるのではないでしょうか。
株のデータ分析をして、加工・グラフ化などを行い、その結果をもとに自動的に売買までしてしまうツールをPythonでは開発することができます。
放置していて株の取引きができるなんて、すごいですよね!
pythonは自動化での需要が高い
先にお伝えしたように、Pythonではツールを自動化をすることが可能です。
近年では、どんなことでも自動化を目指している傾向が強いので、Pythonの需要は将来的に見ても高いと言えます。
いろいろな作業の自動化をすることで、身近な生活から大企業の業務ツールなど幅広く活躍することが考えられるため、これからプログラミングを学習しようとしている人にとってPythonは魅力的な言語の1つと言えるのではないでしょうか。
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