初心者でも割りと習得しやすいと言われているプログラミング言語『PHP』。
一体、PHPとは何?何ができるか?といった疑問に、猿でも理解できる程分かりやすくお伝えしようと思います。
PHPとは何?
PHPとは、Webページに動きを加えることができる言語です。
Webページを作るときは、HTMLだったら聞いたことがある。という人もいるかもしれません。
簡単に説明すると、HTMLは静的な、PHPは動的なウェブページを作成することができるのです。
Webページを作ってみたい!と考えている人にとっては、とても重要な役割をしている言語ですね。
動的なサイト…と言われてもピンとこないかもしれません。
具体的にどういうことかと言うと、閲覧者がサイトを訪れる時間帯で表示される画面を変えることもできます。
お昼頃訪れた閲覧者には、「こんにちは」
夜に訪れた閲覧者には、「こんばんわ」
を表示させたりすることができます。
また、PHPの特徴の1つとしてあるのが、文法が比較的簡単ということです。
基本的な文法を覚えてしまえば、簡単なプログラムを書くことができます。
また、その書いたプログラムを確認しながら作業できるというのもPHPの特徴です。
PHPは、「何をしてほしいか」をシンプルに記述するだけで簡単にプログラムが書けます。こうしたシンプルさを重視したプログラミング言語のことをスクリプト言語と言います。
逆に、コンピューターが理解できる言語に書き換えなきゃいけないのが、コンパイルと呼ばれるもので、これが必要になると難易度は高くなります。
1文字間違えただけでエラーになるようなコンパイルが必要な言語と違って複雑じゃないので、PHPは初心者向けと言えます。
また、PHPに関する情報というのはありふれていますので、作業中に行き詰まっても、調べる術がたくさんあるのは挫折を防ぐ大きな要因です。
ただし、いくら構文が簡単だとは言え独学で間違った構文を覚えてしまうと、挫折のきっかけになりやすいです。
例えプログラムが動いたとは言え、本来のPHPの能力を発揮するような使い方をするためにも、独学は基本的におすすめはしません。
PHPのシェア
Webアプリの開発などに用いられ、高い人気を誇っているPHPですが、実際のところ、PHPのシェアはどのくらいだと思いますか?
オーストラリアの調査会社、W3Techsが発表した調査では、Webサイトの開発の79.2%は、PHPを用いて開発されているそうです。
引用:W3Techs
実は、有名なところで言うと、WordPressやFacebookもPHPで作成されています。
このサイトもWordPressで作成されています!
PHPで何ができるか
PHPはどんな特徴があって、どのような言語なのか分かっていただけたと思います。
では、次にPHPでは一体どんなことができるのか、具体例をあげながら主な4つをご紹介しようと思います。
Webサイトを作れる
Webサイトに動きをつけて見映えを良くすることはもちろんですが、それ以外にも高機能なサイトを作ることができます。
例えば、こんなことができます。
- サイトにログイン機能をつける
- 予約フォームを作成する
- お問い合わせフォームを作成する
- 商品検索や決済機能があるオンラインショップを作成する
オンラインショップでは、購入した商品にあわせてオススメ商品を表示させる、なんてことも可能です!
HTMLでは、文字だけのサイトしかできませんでしたが、これにPHPの技術が加わると、一気に集客に向けたサイト作成ができます。
SNSを開発できる
PHPを使ったSNSで最も有名なのが、Facebookです。
ログイン機能はもちろんですが、ユーザーが自分の日記を投稿したり、各ユーザー間でメッセージをやり取りしたりできる機能を実装することも可能です。
このような機能があれば、SNSとして利用できますよね。
普段使っているSNSにこんな機能があったら…。と考えているだけじゃなくて、実際に作成できるのは夢がありますよね。
会社の管理システム開発
大きい会社になると、社員も多くそれだけ確認するデータ量も膨大になります。
例えば、社員の出欠を全員が共有するためにブラウザ上で閲覧できるような管理機能が欲しいとなれば、PHPで実装可能になります。
他にも、見積書や請求書など財務経理に関するシステム開発や、契約書の管理システムなど労務管理なども開発することが可能です。
このように、特に大きい企業では少しでも業務を簡略化するために、システム開発を望むところが多い印象です。
ブログ・掲示板の作成
ブログといえばWordPressというサービスを聞いたことがあると思いますが、そのWordPressも実はPHPで作られています。
このようなログイン機能があって、登録したユーザーが記事やコメントを投稿したり、それをいろんな人が閲覧できるだけでなく、限定した人にだけ公開するなどの細かい機能を設定することが可能です。
PHPエンジニア需要は高い
先程もお伝えしたように、世の中のWebサイトの約8割がPHPを使用しているということもあり、PHPエンジニアの需要は比較的高めです。
中には、新しい言語がどんどん出てきているから、PHPは衰退していくのでは…。
なんていう話題もあります。
実際のところ、2017年のW3Techsのデータによると、プログラミング言語を使用するすべてのウェブサイトの80.1%以上でPHPが使用されていました。
それを考えると少し下がってきたようにも見受けられますが、まだまだ市場では圧倒的にPHPが占領しています。
また、仕事となれば既存のシステムのメンテナンスやリプレイスといった仕事もかなりあるので、そういった意味では幅広く需要が高いのでは?という印象です。
仮にこのペースでPHPのシェアが下がったとしても、全体の50%を切るまでに30年以上はかかると言われています!
このような結果から、まだまだPHPの需要はあるといえます。
PHPエンジニアの年収
PHPエンジニアの仕事があることは分かりましたが、実際気になるのが年収ですよね。
一体どのくらいの年収がもらえるのでしょうか。
PHPエンジニアの平均年収は、だいたい350~650万円くらいだと言われています。
どうして金額に差があるのかというと、やはり経験年数の浅いエンジニアと、数年勤務に従事していたり、複数言語を取り扱えるようになったりするエンジニアとで、年収に差がでてくるようでした。
プログラマーは、もっと高収入なイメージかもしれませんが、やはりPHPが比較的習得しやすい言語ということもあり、取り扱える人が比較的多いことから、年収1,000万円などの高収入案件は少なめです。
最初はPHPから習得すれば、後々他の言語も習得しやすくなります。複数言語を扱えるようになれば収入アップの期待も大きいです!
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